Milesight VS341 デスク・座席在席センサー(サーモパイル併用)
型番ベース: VS341





VS340 に遠赤外線(サーモパイル)を足した上位機。人の体温と周囲との温度差も見るため、座ったまま動かない人を空席と誤判定しにくく、離席の反映も既定 60 秒と速くなります。カメラは使いません。
VS341 は、机の天板の裏に取り付けて席ごとの在席を見るセンサーの上位機です。焦電型赤外線(PIR)に加えてサーモパイル(遠赤外線で温度を見る素子)を持ち、人の体温と周囲との温度差も手がかりにするため、座ったまま動かない人を空席と誤判定しにくくなっています。カメラは使わないため、誰が座っていたかという情報は残りません。
標準版の VS340 との差は、精度と反応の速さです。メーカー試験条件下の認識率は VS340 が最大 95%、VS341 が最大 98%。離席を空席として送るまでの時間も、VS340 の既定 5 分に対して VS341 は既定 60 秒(15〜600 秒)まで詰められます。空席案内のように「立ったらすぐ空席にしたい」用途では、この差がそのまま使い勝手になります。
逆にサーモパイルは万能ではありません。本来の精度が出るのは周囲温度 10〜30℃ の範囲で、体温と室温の差が小さくなる条件では読み違えが起きます。詳しくは下の「よくあるご質問」に書いています。
| 出力 | 在席(Occupied)/空席(Vacant)の2値 |
|---|---|
| 型番 | VS341 |
| 映像 | 扱わない(画像を取得しない) |
| 設置 | 机の天板の裏。天板の端から 0〜40cm(最適 20〜40cm)、サーモパイルを席へ向ける |
| 電源 | 電池駆動(ER18505 4000mAh・SF7 で 10 年超) |
| 認識率 | 最大 98%(メーカー試験条件下・サーモパイルの推奨動作温度 10〜30℃) |
| 検知方式 | PIR(焦電型赤外線)+ サーモパイル赤外線 |
| 検知範囲 | PIR 107°(水平)× 107°(垂直)/検知距離 1m 以内、サーモパイル 50° |
| 空席判定 | 既定 60 秒(15〜600 秒で変更可)動きが無ければ空席を送信 |
| 通信方式 | LoRaWAN |
| 技適(日本) | 技適未確認(日本国内での運用不可の可能性あり) |
選定のポイント
- PIR + サーモパイルの二重構成。メーカー試験条件下での認識率は最大 98%
- 離席の反映が既定 60 秒(15〜600 秒で変更可)。空席案内のように速さが要る用途向き
- 付属の PIR カバー 4 種で検知エリアを 1m×0.9m(1 人用デスク)から 1.8m×1.8m(丸テーブル)まで変えられる
- 電池寿命は 10 年超(SF7・1 日 100 回の検知・LED 無効・25℃ のメーカー試験条件)。電源工事も通信配線も不要
- 73×73×26mm・90g。天板の端から 0〜40cm(最適 20〜40cm)に、サーモパイルの窓を席へ向けて取り付ける
- 映像を扱わないため、個人を特定する情報を持たない
- ⚠ サーモパイルの推奨動作温度は 10〜30℃。この範囲を外れると検知精度が落ちる
- ⚠ 技適は未取得。2026-10-15 時点で総務省 電波利用ポータルに VS341 の工事設計認証は確認できません
システム構成
LoRaWAN センサーは単体では通信できません。ゲートウェイが電波を受け、ネットワークサーバーがデバイスの認証とデータの復号を担い、その先のアプリケーションでようやく「どの席が何時間使われたか」として読めます。
当社では UG65(屋内・Node-RED 内蔵)、UG67(IP67・屋外)、UG56(Wi-Fi / PoE PD)、UG63(小規模・PoC 向け)を取り扱っています。いずれもネットワークサーバーを内蔵しているため、別途サーバーを立てずに構成できます。何台のゲートウェイが要るかは机の配置と建物の構造で変わるため、センサーを設置するときに電波を測って確定します。
ゲートウェイを介さずに機器どうしを直接つなぐ Milesight D2D にも対応しています。VS341 をコントローラーとして他の Milesight 機器を直接動かせるため、「席が埋まったらその島の照明を点ける」といった制御をネットワーク側の往復なしで行えます。
使いどころ
空席をその場で案内する
離席から空席として送るまでを既定 60 秒まで短くできるため、入口の画面やスマートフォンに出す空席案内が実態に追いつきます。VS340 の既定 5 分では、席を立ってから案内に出るまでの間に別の人が座ってしまい、案内と現地が食い違いやすくなります。
長時間じっと座る席の稼働を測る
設計・経理・コールセンターのように、座ったまま体をほとんど動かさない業務では、PIR だけのセンサーは空席と誤判定しがちです。VS341 は体温も手がかりにするため、この種の席でも在席を保ちやすくなります。ただし空調の風が直接当たる席では体温が室温に近づくため、後述の制約を踏まえて設置位置を決めます。
フリーアドレスの座席数を決め直す
席ごとの在席時間を数週間ためると、よく使われる席と使われない席がはっきり分かれます。全体の出社率だけを見て一律に席を減らすと、人気のある席の取り合いが起きて不満が出ます。席ごとの実績があれば、減らす席と残す席を区別して決められます。
予約制をやめた会議ブースの運用
1〜2 人用のブースは予約制にすると空予約が増えます。在席を実測して空き状況を出せば、予約そのものをやめても運用できます。Milesight D2D でブースの照明や換気扇を直接連動させれば、ゲートウェイ経由の往復を待たずに切り替えられます。
よくあるご質問
VS340 と VS341 はどう違いますか。
VS341 は VS340 にサーモパイルを足した上位機です。体温と周囲との温度差も見るため、座ったまま動かない人を空席と誤判定しにくくなります。認識率はメーカー試験条件下で VS340 が最大 95%、VS341 が最大 98%。離席を空席として送るまでの既定時間も、VS340 の 5 分に対して VS341 は 60 秒です。
見た目の違いは本体下端の黒い四角いサーモパイル窓で、VS340 にはこれがありません。
サーモパイルがあると必ず正確になりますか。
いいえ。メーカーのユーザーガイドには、VS341 で誤判定が起きやすい条件が具体的に挙げられています。
① サーモパイルの推奨動作温度は 10〜30℃ で、これを外れると精度が落ちます。② 着席中に毛布などをかぶると、体温が遮られて空席と判定されることがあります。③ 扇風機や空調の風が当たる場所で長時間座っていると、体温が周囲の温度に近づき、さらに 1 分間動かないと空席と判定されることがあります。④ 革張りのような通気性のない椅子は、立った後も座面に熱が残るため、空席への切り替わりが遅れます。⑤ 立ち上がって離れる際に温度差が境目に達し、一時的に誤った判定が出ることがあります。
空調の吹き出し口の真下や、窓際で直射日光が当たる席は避けたほうが読みやすい結果になります。
どこに取り付けますか。
机の天板の裏です。天板の端から 0〜40cm、最適なのは 20〜40cm の位置に、3M 両面テープかネジで固定します。このとき、サーモパイルの窓が席(座る人)の方を向くように向きを合わせてください。PIR の検知距離は 1m 以内なので、座っている人を真下から見上げる形になります。
1 席に 1 台必要ですか。
席ごとの稼働を知りたい場合は 1 席 1 台です。付属のカバーを替えれば対面デスクや丸テーブルを 1 台でカバーできますが、その場合に分かるのは「そのテーブルに人がいるかどうか」で、どの席かまでは分かりません。
電池はどのくらい持ちますか。
4,000mAh の ER18505 リチウム電池を 1 本使い、SF7(ゲートウェイに近い条件)では 10 年超、SF10(遠い条件)では約 5.1〜5.2 年というのがメーカーの試験値です。いずれも 1,440 分間隔での報告に加えて 1 日 100 回の検知、LED 無効、25℃ という条件での数値です。
日本国内で使えますか。
2026-10-15 時点では、総務省 電波利用ポータルで VS341 の工事設計認証(技適)を確認できていません。日本国内で無線機を使うには技適が必要なため、国内案件でのご検討は事前にお問い合わせください。取得状況は変わることがあるため、ご相談いただいた時点で改めて照会します。
WS203 や WS202 と見た目が同じに見えますが、別の製品ですか。
別の製品です。VS340 / VS341 と WS202 / WS203 は 73×73×26mm の同じ筐体を使っていて、PIR ドームの位置もラベルの配置も同じため、正面の写真だけでは見分けられません。
見分けるのは下端の帯です。WS203 には温湿度センサー用のルーバー状の通気口があり、VS341 には黒い四角のサーモパイル窓があります。VS340 にはどちらもありません。役割も違い、WS202 は人感+照度、WS203 は人感+温湿度を部屋に対して測る機材で、VS340 / VS341 は机の下に付けて席ごとの在席だけを見る機材です。
検討はどのように進めますか。
まず平面図と、いま困っていることをお知らせください。それをもとにデモ画面を無料でお作りし、測ったデータで判断できそうかを一緒に確かめます。次にセンサーを実際に取り付けて実データを取ります(機器の貸出と初期設定は無料、取り付け作業と遠方への出張は有償です)。そのうえで、本当に導入するかをお客様側で社内調整いただく、という順番です。
収集したデータはどこで見られますか。
ゲートウェイから MQTT または HTTP で任意のシステムへ転送できます。当社のソリューションサイトでは、同じ判定の考え方と計算式でダッシュボードを公開しています。見たい指標が決まっている場合は、どの画面に近いかをお知らせいただくと構成の相談が早く進みます。
メーカー資料・ダウンロード
- VS34x データシート(英語)(VS340 / VS341 共通・メーカー公式)
- VS34x ユーザーガイド V1.0(英語)(設置位置・精度に影響する条件・ペイロード仕様)
この製品を収容するゲートウェイ
LoRaWAN センサーは単体では通信できません。下記いずれかのゲートウェイと組み合わせてご利用ください。
関連製品
詳細仕様
在席検知
| 検知方式 | PIR(焦電型赤外線)+ サーモパイル赤外線(Pro 版) |
|---|---|
| 認識率 | 最大 98%(メーカー試験条件下)。サーモパイルが本来の精度を出せるのは周囲温度 10〜30℃ の範囲です |
| PIR 検知範囲 | 107°(水平)/107°(垂直) |
| PIR 検知距離 | 1m 以内 |
| サーモパイル検知範囲 | 50°(感度 50% のレベル) |
| 出力 | 在席(Occupied)/空席(Vacant)の 2 値。人数は数えません |
| 在席の送信 | 動きを検知した時点で即時送信 |
| 空席の送信 | 動きが無い状態が続いたら送信。既定 60 秒(15〜600 秒で変更可) |
| 報告間隔 | 既定 1,440 分(1〜1,440 分)。在席・空席の変化は間隔を待たずに送信します |
| 映像 | 扱いません(画像は一切取得しません) |
PIR カバー(付属 4 種・設置高さ 70cm のとき)
| 1 人用デスク | 70°(水平)× 60°(垂直)/1m × 0.9m |
|---|---|
| 対面デスク | 70°(水平)× 107°(垂直)/1m × 1.8m |
| カウンター席 | 107°(水平)× 53.5°(垂直)/1.8m × 0.9m |
| 丸テーブル | 107°(水平)× 107°(垂直)/1.8m × 1.8m |
| 角度の調整 | カバーの溝ごとに 30° ずつ向きを変えられます。必要に応じた加工にも対応 |
無線(LoRaWAN)
| 通信方式 | LoRaWAN® / Milesight D2D |
|---|---|
| アンテナ | 内蔵アンテナ |
| 対応周波数プラン | CN470 / IN865 / EU868 / RU864 / US915 / AU915 / KR920 / AS923-1&2&3&4 |
| 日本での運用 | AS923(920MHz帯)で運用します。ご発注時に周波数帯の指定が必要です。 |
| 送信出力 | 16dBm(868MHz)/20dBm(915MHz)/19dBm(470MHz) |
| 受信感度 | -137dBm |
| 動作モード | OTAA/ABP Class A |
操作・設定
| ボタン | 1 × 電源/リセット兼用ボタン(本体内部) |
|---|---|
| LED 表示 | 1 × ステータス表示(在席・空席が変わると 2 回点滅。無効にもできます) |
| 電源 ON/OFF | NFC のスマートフォンアプリ、または電源ボタン長押し(3 秒以上) |
| 設定方法 | スマートフォンアプリ(NFC・Milesight ToolBox)またはダウンリンク |
| 主な機能 | Milesight D2D コントローラー(ゲートウェイを介さず他の Milesight 機器を直接制御) |
機構・設置環境
| 電源 | 1 × 4,000mAh ER18505 Li-SOCl₂ 電池 |
|---|---|
| 電池寿命 | 10 年超(SF7・EU868/US915)/約 5.2 年(SF10・EU868)/約 5.1 年(SF10・US915)。いずれも 1,440 分間隔+1 日 100 回の検知・LED 無効・25℃ のメーカー試験条件 |
| 動作温度 | -20℃ 〜 60℃ |
| 動作湿度 | 0 〜 95%(結露なきこと) |
| 外形寸法 | 73 × 73 × 26mm(PIR カバーを除く) |
| 質量 | 90g |
| 保護等級 | IP30 |
| 色・材質 | ホワイト+グレー、PC+ABS(難燃 V0) |
| 取付方法 | 3M 両面テープ、またはネジ止め(取付キット 2 組付属) |
| 推奨取付位置 | 机の天板の裏。天板の端から 0〜40cm(最適は 20〜40cm)。サーモパイルの窓を席の方へ向けて取り付けます |
出典
| 仕様の出典 | Milesight 公式データシート(vs34x-datasheet-en.pdf)およびユーザーガイド V1.0(vs34x-user-guide-v1.0.pdf)の記載にもとづきます(2026-10-15 時点)。 |
|---|---|
| 技適(日本) | 2026-10-15 に総務省 電波利用ポータルを照会し、VS341 の工事設計認証は確認できませんでした。 |
型番一覧(1 種)
| 型番 | 仕様 |
|---|---|
| VS341-915M | VS341-915M(AS923 / 920MHz帯) |