VS121-P・VS125-P・VS126-P の違い(天井の高さで選ぶ人数カウント)

Milesight の AI センサー3型番を、設置できる天井の高さ・検知範囲・数え方・属性の判別・技適の確認状況で並べています。 値はメーカー公式データシートの記載にもとづきます。3型番とも PoE(802.3af)の有線モデルで、天井まで LAN を1本引ければ設置できます。

最初に効くのは「天井の高さ」です。2.3〜4m なら VS121-P、2.2〜6m なら VS125-P、6m を超えるなら VS126-P。 重なる 2.2〜4m の範囲でだけ「面を見るのか、線を数えるのか」で選びます。

天井の高さで、使う機械が変わります

同じ「天井に付ける AI センサー」でも、VS121-P は面の在席を見る機械、VS125-P は線をまたいだ人を数える機械、VS126-P は人が小さく写る高さのための機械です。下の図は4つの場面を順に繰り返します。

天井の高さで選ぶ3型番の図 左は部屋の断面図です。場面1はオフィスの執務室で、天井 2.7m に VS121-P を付け、広い画角で床面を16区画まで分けて在席と滞在時間を見ます。場面2は店舗の入口で、天井 3.5m に VS125-P を付け、床に引いた検知線をまたいだ人を In と Out に分けて数え、子どもか大人か、スタッフかどうかも判別します。場面3は空港や体育館のような大空間で、天井 10m に VS126-P を付け、高いところから入退場を数えてヒートマップを取ります。場面4は3型番の設置できる高さの帯を並べたまとめで、VS121-P が 2.3〜4m、VS125-P が 2.2〜6m、VS126-P が 6〜15m です。右側のグラフは同じ高さの帯を常に表示しています。 設置できる天井の高さ VS121-P 2.3〜4m VS125-P 2.2〜6m VS126-P 6〜15m 0m 5m 10m 15m 場面1 オフィスの執務室(天井 2.7m) VS121-P ― 広い「面」を区画に分けて、在席と滞在時間を見る VS121-P 2.7m 1台で最大16区画 A 在席2 B 空席 C 在席3 区画ごとに在席と平均滞在時間。1台で最大16区画(各10辺まで) 設置高 3.0m で 12.3 × 5.0m、4.0m で 19.3 × 8.3m 場面2 店舗の入口(天井 3.5m) VS125-P ― 「線」をまたいだ人を数え、子ども・スタッフも見分ける VS125-P 3.5m 3.0m で 3.16 × 1.82m 大人 子ども In Out 検知線は最大4本。U ターンは数えから外せます 子ども/大人・スタッフ・性別・視線方向まで判別できます 場面3 空港・体育館のような大空間(天井 10m) VS126-P ― 人が小さく写る高さから、入退場とヒートマップ VS126-P 10m 2 × 5MP・IR 照明つきで 0 lux 設置高 10m のとき 10.40 × 7.80m が最大 15m まで上げると 9.92 × 7.43m にわずかに縮みます まとめ 天井の高さで住み分けます 重なるのは 2.2〜4m の範囲だけ。そこでは「面か線か」で選びます VS126-P 6〜15m 線を数える VS125-P 2.2〜6m 線+属性 VS121-P 2.3〜4m 面(16区画) 天井が 6m を超えると VS126-P しかありません 国内でそのまま使えるのは VS121-P(無線を搭載しない=技適の対象外) VS125-P / VS126-P は設定用 Wi-Fi を内蔵するため技適が必要です 天井 6.5m までなら、技適取得済みの VS135-P(ToF)という手もあります
場面1VS121-P / 天井 2.7m / 区画ごとの在席と平均滞在時間 / 1台で最大16区画・各10辺まで 場面2VS125-P / 天井 3.5m / In 128・Out 117 / 子ども・大人・スタッフ・性別・視線方向 / 最大99.8%(メーカー記載) 場面3VS126-P / 天井 10m / 入退場とヒートマップ / 0 lux でも計測 / 最大16台まで連結 まとめ高さで住み分け。重なる 2.2〜4m は「面か線か」で選ぶ / 国内で今日入れられるのは VS121-P と VS135-P
  1. 1執務室の在席を「面」で見る — VS121-P

    天井 2.3〜4m に真下向きで取り付けます。画角 190° と広く、設置高 3.0m なら 12.3 × 5.0m を1台でカバーします。その面を最大16区画(各10辺まで)に分けて、区画ごとの在席人数と平均滞在時間を出します。会議室や座席ゾーンの利用率を測る使い方です。無線を搭載しないため技適の対象外で、国内にそのまま導入できます。

  2. 2入口の通行人数を「線」で数える — VS125-P

    天井 2.2〜6m。床に引いた検知線(最大4本)をまたいだ人を In と Out に分けて数え、U ターンは数えから外せます。設置高 3.0m の検知範囲は 3.16 × 1.82m と狭いかわりに、メーカー公称で最大 99.8% の精度です。子ども/大人・スタッフ・性別・グループ・視線方向まで判別でき、ヒートマップも取れます。IR 照明つきで 0 lux でも計測できます。

  3. 3大空間を高いところから数える — VS126-P

    天井 6〜15m の専用機です。2 × 5MP のステレオカメラで、人が小さく写る高さからでも入退場を数えます。検知エリアは設置高 10.0m のときの 10.40 × 7.80m が最大で、15m まで上げると 9.92 × 7.43m とわずかに縮みます。空港・商業施設・図書館・体育館・物流施設のエントランスが想定された場所です。属性の判別は無く、グループカウントとヒートマップまでです。

  4. 4選び方 — まず天井の高さ、次に面か線か

    天井が 6m を超えるなら VS126-P 以外に選択肢がありません。6m 以下で重なるのは 2.2〜4m の範囲だけで、そこでは「広い面の在席を見たいのか(VS121-P)」「通路の通行人数と客層を見たいのか(VS125-P)」で分かれます。ただし VS125-P と VS126-P は設定用 Wi-Fi を内蔵するため国内では技適が必要で、当社では認証を確認できていません。今日そのまま納入できるのは VS121-P と、ToF 方式で技適取得済みの VS135-P(6.5m まで)です。

図は模式図です。断面の縮尺は場面ごとに変えています(右の帯グラフだけが共通の縮尺です)。数値は Milesight 公式データシート(vs121-vs121-p / vs125 / vs126)の記載にもとづきます。精度の 95% / 99.8% はメーカーの記載で、当社の実測値ではありません。3型番ともカメラ(画像素子)を持つ機器です。本体の中で解析して数値だけを送る設定で運用しますが、映像の保存・送信の可否、保持する期間、閲覧できる人は、導入のときに設定と運用で決めて書面に残します。

設置高さごとの検知エリア

1台でどれだけの広さを見られるかは、設置高で決まります。 同じ 3.0m でも VS121-P は 12.3 × 5.0m、VS125-P は 3.16 × 1.82m です。面を見る機器と線を数える機器の違いがそのまま出ています。

設置高さVS121-PVS125-PVS126-P
2.0 m4.4 × 1.8——
2.2 m—1.21 × 0.70—
2.3 m7.4 × 2.8——
2.5 m9.6 × 3.61.94 × 1.12—
2.7 m10.7 × 4.3——
3.0 m12.3 × 5.03.16 × 1.82—
3.2 m14.7 × 6.0——
3.5 m18.6 × 7.64.37 × 2.52—
4.0 m19.3 × 8.35.58 × 3.22—
4.5 m—6.80 × 3.92—
5.0 m—8.01 × 4.62—
5.5 m—9.23 × 5.32—
6.0 m—10.44 × 6.026.55 × 4.91
7.0 m——7.70 × 5.76
8.0 m——8.72 × 6.54
9.0 m——9.62 × 7.21
10.0 m——10.40 × 7.80
11.0 m——9.73 × 7.29
12.0 m——9.97 × 7.48
13.0 m——10.08 × 7.56
14.0 m——10.06 × 7.55
15.0 m——9.92 × 7.43

読み違えやすいのは2点です。VS126-P は 10.0m が最も広く、それより高く付けると横幅はわずかに縮みます (15.0m で 9.92 × 7.43m)。また 6.0m ちょうどでは VS125-P のほうが広く見えます (10.44 × 6.02m に対して VS126-P は 6.55 × 4.91m)。VS126-P の価値が出るのは 6m を超える天井です。

選び方

1. まず天井の高さで候補が決まります

VS121-P は 2.3〜4m、VS125-P は 2.2〜6m、VS126-P は 6〜15m です。 天井が 6m を超えるなら、この3型番では VS126-P しかありません。 天井高は図面で分かりますので、平面図とお困りごとをいただければ、どの型番で何台になるかを机上でお出しします。

2. 面を見るのか、線を数えるのか

VS121-P は広い面を最大16区画に分けて、区画ごとの在席と滞在時間を出します。 執務室の座席稼働や会議室の利用率がこれにあたります。VS125-P と VS126-P は検知線(最大4本)をまたいだ人を In / Out に分けて数える機器で、 入口の通行人数や入退場がこれにあたります。どちらも領域カウントは持っていますが、領域の数は VS121-P が16、VS125-P / VS126-P が4です。

3. 客層まで見るなら VS125-P

子ども/大人・スタッフ・性別・グループ・視線方向まで判別できるのは VS125-P だけです。 VS126-P はグループカウントとヒートマップまでで、属性の判別はデータシートに記載がありません。VS121-P には属性の判別がありません。

4. 暗い場所で使うか

VS125-P と VS126-P は IR 照明を内蔵し、0 lux(明かりのない状態)でも計測できます。 VS121-P は IR 照明を持たず、データシートに必要照度の記載がありません(ユーザーガイドでは領域カウント 20 Lux 以上、通過カウント 50 Lux 以上)。 夜間や照明を落とす時間帯に数えたい場合は VS125-P / VS126-P が向きます。

5. 配線と電源

3型番とも PoE 802.3af で、給電と通信が LAN ケーブル1本にまとまります。 天井まで LAN を引けるかどうかが、最初の分かれ目です。VS126-P は 435mm・792.6g と大きいので、取付金具と天井の下地もあわせて確認します。 ToF 方式の VS133-P / VS135-P を併用する場合は、そちらが 802.3at(PoE+)である点にご注意ください。

技適(日本国内で使えるか)

型番の「-P」は PoE 版という意味で、技適の要否とは別です。 VS121-P は無線を一切搭載しないため技適の対象外で、認証を待たずに国内へ導入できます。 いっぽう VS125-P と VS126-P は設定用の Wi-Fi(2.4GHz・APモード)を内蔵するため、国内で使うには技適が必要です。 2026-11-04 に総務省 電波利用ポータルを照会したところ、VS125 系・VS126 系はいずれも登録を確認できませんでした。 同じ構成の VS135-P は専用の工事設計認証(018-260012)を取得しています。

当社では、認証番号または認証書をメーカーから確認できるまで「技適取得済み」とは書きません。 逆に「未取得」とも断定しません(公開の反映待ちや別名義での登録がありうるためです)。 VS125-P / VS126-P を国内でご検討の場合は、メーカーへの照会結果をお伝えしたうえで進めます。

今日そのまま納入できる組み合わせは、面の在席なら VS121-P、 線の人数なら ToF 方式の VS133-P(技適の対象外・設置高 3.5m まで)または VS135-P(技適取得済み・設置高 6.5m まで)です。 ToF は画像素子を持たないため、映像を取得しないことを仕様として説明できます。 Milesight 全58型番の技適一覧 もご覧いただけます。

仕様の比較

型番VS121-PVS125-PVS126-P
公式の製品名AI Workplace Occupancy SensorAI Stereo Vision People CounterAI Ultra High-Mount People Counter
検知方式AI 画像解析(単眼・本体内で処理)AI ステレオビジョン(2 × 4MP・2688 × 1520)AI ステレオビジョン(2 × 5MP・2704 × 2104)
画角190°(水平)× 112°(垂直)101°(水平)× 70°(垂直)75.4°(水平)× 57.4°(垂直)
設置できる天井の高さ2.3〜4.0 m2.2〜6.0 m6〜15 m
検知範囲設置高 3.0m で 12.3 × 5.0 m(4.0m なら 19.3 × 8.3 m)設置高 3.0m で 3.16 × 1.82 m(6.0m なら 10.44 × 6.02 m)設置高 10.0m で 10.40 × 7.80 m(最大)/6.0m で 6.55 × 4.91 m/15.0m で 9.92 × 7.43 m
公称精度(メーカー記載)最大 95%(メーカー記載・推奨検知範囲内のライン通過で計測)最大 99.8%(メーカー記載)最大 99.8%(メーカー記載)
数え方領域カウント 最大16領域(各10辺)+双方向ライン+人流分析(最大4辺)双方向ライン 最大4本 + 領域カウント 最大4(各10辺)双方向ライン 最大4本 + 領域カウント 最大4(各10辺)
属性の判別なし子ども/大人、スタッフ(ランヤード・バッジ・肩章・UWB VA05)、性別、グループ、視線方向グループカウントのみ(性別・子ども/大人・スタッフ・視線方向はデータシートに記載なし)
ヒートマップなし対応対応
必要照度データシートに記載なし(IR 照明は非搭載)。ユーザーガイドでは領域カウント 20 Lux 以上/通過カウント 50 Lux 以上0 lux(IR 照明 ON)0 lux(IR 照明 ON)
複数台の連結非対応(データシートに記載がありません)最大16台最大16台
本体保存・再送本体保存に対応(件数の記載なし)/再送 MQTT 1,000・HTTP 3 × 1,000100万件(CSV書き出し可)/再送 8 × 50,000100万件(CSV書き出し可)/再送 8 × 50,000
電源PoE 802.3af または 5V/3A DC(端子台)PoE 802.3af または DC 12V/1APoE 802.3af または DC 12V/1A
消費電力PoE 8.2W / DC 7.6W平均 5.9W / 最大 11.1W平均 8.0W / 最大 11.3W
外形・質量85 × 85 × 30 mm / 約178.6g185 × 85 × 34 mm / 275g435 × 75 × 38.5 mm / 792.6g
保護等級IP30IP40IP40
対応プロトコルHTTP(S) / MQTT(S) / RTSP / NTP / SSH / BACnet/IPHTTP(S) / MQTT(S) / 802.1x / SSH / NTP / OpenVPN / BACnet/IPHTTP(S) / MQTT(S) / 802.1x / SSH / NTP ほか(BACnet/IP はデータシートに記載なし)
無線非搭載設定用 Wi-Fi(IEEE 802.11 b/g/n・2.4GHz・APモード)を内蔵設定用 Wi-Fi(IEEE 802.11 b/g/n・2.4GHz・APモード)を内蔵
技適(日本)対象外(無線を搭載しない)当社で確認できていません(2026-11-04 照会)当社で確認できていません(2026-11-04 照会)

よくあるご質問

3型番はどう使い分けますか。

天井の高さと、測りたいものの2つで決まります。執務室や会議室のように「面」の在席と区画ごとの利用率を見るなら VS121-P(設置高 2.3〜4m・1台で最大16区画)。通路や入口で「線」をまたいだ人数と客層まで見るなら VS125-P(2.2〜6m)。天井が 6m を超える大空間で入退場を数えるなら VS126-P(6〜15m)です。

VS125-P と VS126-P は日本国内で使えますか。

どちらも設定用の Wi-Fi(2.4GHz)を内蔵するため、国内で使うには技適(工事設計認証)が必要です。2026-11-04 時点で総務省 電波利用ポータルに当該型番の登録を確認できていません。国内でのご検討は、メーカーへの照会結果をお伝えしたうえで進めます。今日そのまま納入できる機器が必要な場合は、無線を持たない VS121-P(技適の対象外)か、技適取得済みの VS135-P(ToF・設置高 6.5m まで)をご提案します。

型番の「-P」が付けば技適は不要ではないのですか。

いいえ。-P は PoE 版という意味で、技適の要否とは別です。無線を一切持たない VS121-P と VS133-P は技適の対象外ですが、VS125-P / VS126-P / VS135-P は設定用の Wi-Fi を内蔵します。VS135-P はその Wi-Fi について工事設計認証(018-260012)を取得しています。

天井が高いほど広い範囲を見られますか。

いいえ。VS126-P の検知エリアは設置高 10.0m のときの 10.40 × 7.80m が最大で、15.0m では 9.92 × 7.43m とわずかに縮みます。「どこまで届くか」ではなく「最も広く見える高さ」で設置位置を決めます。

天井 6m ちょうどなら、VS125-P と VS126-P のどちらですか。

VS125-P です。6.0m では VS125-P が 10.44 × 6.02m、VS126-P が 6.55 × 4.91m で、VS125-P のほうが広く見えます。VS126-P の価値が出るのは、VS125-P の上限を超える 6m 超の天井です。

映像はどう扱われますか。

3型番ともカメラ(画像素子)を持つ機器です。本体の中で画像を解析し、人数・在席・滞在時間といった数値だけを上位システムへ送る設定で運用しますが、「映像が一切残らない」と言い切ることはしていません。映像の保存・送信の可否、保持する期間、誰が見られるかは、導入のときに設定と運用で決めて書面に残します。画像素子そのものを持たない選択肢をご希望なら、ToF 方式の VS133-P / VS135-P をご提案します。

暗い場所でも数えられますか。

VS125-P と VS126-P は IR 照明を内蔵し、0 lux(明かりのない状態)でも計測できます。VS121-P は IR 照明を持たず、データシートに必要照度の記載がありません。ユーザーガイドでは領域カウントで 20 Lux 以上、通過カウントで 50 Lux 以上とされており、暗所での使用は想定されていません。

PoE の規格は何が必要ですか。

3型番とも 802.3af(PoE)です。VS125-P と VS126-P は DC 12V/1A、VS121-P は DC 5V/3A でも給電できます。ToF 方式の VS133-P / VS135-P は 802.3at(PoE+)が必要なので、スイッチを選ぶときはご注意ください。

各製品の詳細

データの受け取り方

3型番とも、本体の中で画像を解析して数値を HTTP(S) / MQTT(S) で送ります。 VS121-P と VS125-P は BACnet/IP に対応するため、ビル管理システム(BMS)で直接受けられます (VS126-P のデータシートに BACnet/IP の記載はありません)。 ネットワークが切れている間のデータは本体に保存され、復旧後に再送します。

人数カウント・在席センサーの一覧を見る →

構成の相談をする

人数カウント・在席センサーの一覧 → Milesight の取扱製品 → Milesight 特集ページ →

🛒0