IoT CamThink エッジAI・AIボックス

CamThink NeoEdge NG4500 エッジAIボックス(NVIDIA Jetson Orin 搭載)

型番ベース: NG4500

NVIDIA Jetson Orin を載せたファンレスのエッジAIボックスです。既設のIPカメラが出している RTSP 映像をこの1台で受け、物体検出・OCR・分類・追跡をその場で処理して、結果だけを MQTT / REST API や DI/DO の接点で上位システムへ渡します。映像を外へ出さずに構内で完結させられるのが使いどころです。Jetson モジュール違いで NG4510 / NG4511 / NG4520 / NG4521 の4型番があり、AI性能は 20〜100 TOPS(Super モードで 34〜157 INT8 TOPS)。1000BASE-T ×2、USB 3.1 ×4、USB-C 3.2、HDMI 4K、RS232 / RS485 / CAN、DI ×4 / DO ×4 を備えます。DC 12〜36V 入力・ファンレス・動作温度 -25〜60℃、外形 160×125×75mm・1.9kg で、卓上・壁面・DINレールに取り付けられます。

CamThink は Milesight のサブブランドで、エッジAI向けのカメラとコンピュートを開発しています。NG4500 はそのうちの産業向けAIボックスで、NVIDIA の組込み向けモジュール Jetson Orin Nano / Orin NX をそのまま収めた筐体です。OS は Linux(Ubuntu と Jetson DevFlow が導入済み)、SDK は JetPack 6.0 以降で、CUDA・cuDNN・TensorRT と映像解析向けの DeepStream がそのまま使えます。TensorFlow / Keras / PyTorch / ONNX Runtime に加えて、Ollama・llama.cpp・vLLM・Ultralytics といったローカル実行のモデルランタイムも動きます。 筐体はファンを持たないアルミ放熱構造で、可動部がありません。電源は DC 12〜36V の広い入力範囲を受けられるため、制御盤の直流電源からも取れます。カメラ以外に RS232 / RS485 / CAN と DI ×4 / DO ×4 を持っているので、解析した結果で接点を動かす、既設の盤から状態を読む、といった配線が本体だけで完結します。 日本での電波法・電気用品安全法の扱いは本ページの「日本での導入にあたって」および「よくあるご質問」に記載しています。

既に付いているIPカメラの映像を、クラウドへ上げずに構内で解析したい——という相談に対する機材です。カメラを入れ替えずに RTSP のストリームを NG4500 が受け取り、検出・OCR・分類・追跡をその場で動かして、出てくるのは「何が・いつ・どこで」というイベントだけになります。映像そのものは建物から出ません。

選ぶ軸は、同時に処理したいカメラの本数とモデルの重さです。軽い検出を数本なら Orin Nano の NG4510 / NG4511、本数が増える・モデルが大きい・LLM や VLM も載せたいなら Orin NX の NG4520 / NG4521 になります。

取付卓上・壁面・DINレール
型番NG4510 / NG4511 / NG4520 / NG4521(Jetson モジュール違い)
認証CE / FCC(技適(日本)は未取得)
電源DC 12〜36V(ピーク 120W)
AI性能20〜100 TOPS(Super モード 34〜157 INT8 TOPS)
制御I/ODI ×4 / DO ×4 / RS232 / RS485 / CAN
動作温度-25〜60℃(ファンレス)
外形・質量160 × 125 × 75 mm / 1.9 kg
ネットワーク1000BASE-T(RJ45)×2
価格・納期

NG4500 の価格と納期は、数量と構成によって変わるためお見積りでご案内しています。下のボタンから、型番を入れた状態でお問い合わせいただけます。

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選定のポイント

  • 既設のIPカメラをそのまま使える。RTSP で映像を出せるカメラであればメーカーを問わず入力にできるため、カメラの入れ替え工事が要らない
  • 映像を外に出さない構成が組める。推論まで本体内で終わるので、ネットワーク側へは MQTT / REST の検出結果だけを流せる
  • Jetson Orin の標準的な開発環境がそのまま使える。JetPack 6.0 以降・CUDA・TensorRT・DeepStream で、NVIDIA のドキュメントと作例がそのまま通る
  • ONNX や TensorRT エンジンを持ち込める。YOLO 系の検出モデルも、自前で学習したモデルも載せられる
  • LLM / VLM をローカルで動かせる。Ollama・llama.cpp・vLLM が動くため、画像の説明文生成や自然文での問い合わせを構内で完結させられる
  • DI ×4 / DO ×4 と RS232 / RS485 / CAN を本体が持っている。検出結果で接点を動かす、既設盤の状態を読む、といった配線を外付け機器なしで組める
  • ファンレスで可動部がない。DC 12〜36V 入力なので制御盤の直流電源から取れ、DINレールにも載る
  • AI性能の幅が広い。20 TOPS から 157 INT8 TOPS まで同じ筐体・同じI/Oのまま選べるので、検証機と本番機でソフトを作り直さずに済む

システム構成

基本形は「IPカメラ → スイッチングハブ → NG4500 → 上位システム」です。NG4500 の LAN1 をカメラ側のネットワーク、LAN2 を社内ネットワークに分けておくと、カメラのセグメントを社内から隔離したまま運用できます。

解析結果の出口は3通りあります。① MQTT または REST API で当社のダッシュボード(solutions.smartlight.co.jp で公開している各ダッシュボード)やお客様の既存システムへ送る、② DO の接点出力で回転灯・ブザー・シャッターなどを直接動かす、③ HDMI でモニタに検出枠を重ねて表示する。併用もできます。

当社が扱う Milesight の LoRaWAN センサー(温湿度・CO2・人数カウントなど)と組み合わせる場合は、センサー側は LoRaWAN ゲートウェイ経由、カメラ側は NG4500 経由で、同じダッシュボードに集めるという構成になります。CamThink は Milesight のサブブランドで、両者は同じグループです。

使いどころ

既設カメラへの後付けAI(カメラを替えずに解析だけ足す)

防犯目的で入れたIPカメラが既にあり、録画はしているが見返す人がいない、という現場です。NG4500 を1台足して既設カメラの RTSP を受ければ、人の侵入・滞留・置き去り・立入禁止エリアへの進入といった判定をその場で動かせます。カメラ・配線・録画装置はそのままで、追加するのは箱1つとLANケーブルだけです。

製造ラインの外観検査・表示器のOCR

ライン脇の盤内に収めて、検査カメラの映像から欠品・傷・向き違いを判定する使い方です。アナログメーターやデジタル表示器を撮ってOCRで数値化し、紙の記録をやめる用途にも使えます。判定結果は DO の接点でラインの停止信号や表示灯へ、数値は MQTT で記録側へ、と分けて出せます。ファンレスで粉塵を吸い込まず、DC 12〜36V なので盤内の直流電源から給電できます。

構内で完結させたい施設(映像を外部に出せない現場)

病院・研究施設・金融・自治体など、映像をクラウドに上げる前提では話が進まない現場です。推論を NG4500 の中で終わらせ、外へ出るのはイベントのメタデータだけにできます。LLM / VLM も本体内で動かせるため、「昨日の夕方に立ち入った人の記録」のような自然文での問い合わせも構内のネットワークだけで成立します。

カメラとセンサーを1画面にまとめる

既に Milesight のセンサーで温湿度・CO2・人数を見ているところに、カメラ側の情報(混雑度、特定の行動、車番など)を足したいという相談です。NG4500 の出力を MQTT に揃えておけば、センサー側と同じダッシュボードに載せられます。どちらも当社が設計・設置から対応できます。

よくあるご質問

技適(工事設計認証)は取得していますか。

取得していません。CamThink が取得しているのは CE と FCC です。そのため当社では、無線モジュールを搭載しない(または無線機能を無効にした)有線LANの構成でご提案しています。この構成では電波を発射しないため、日本の電波法上の技適の対象になりません。Wi-Fi・Bluetooth・4G/5G を使う必要がある場合は、別途ご相談ください。

電源はどうなりますか。PSE は問題ありませんか。

本体の入力は DC 12〜36V です。AC アダプタを介して使う場合、当社が国内で PSE 適合品を手配してお渡しします。制御盤に既に直流電源がある現場では、そこから直接給電する形でも構いません。

どの型番を選べばよいですか。

同時に処理するカメラの本数と、載せるモデルの大きさで決まります。軽量な検出モデルを数本であれば NG4510 / NG4511(Orin Nano)、本数が多い・モデルが大きい・LLM や VLM も動かしたい場合は NG4520 / NG4521(Orin NX)です。メモリ帯域が 51GB/s と 102GB/s で倍違うため、複数ストリームを扱うときは Orin NX が有利です。具体的な本数はカメラの解像度・フレームレート・モデル次第なので、条件をいただければ試算します。

カメラは CamThink 製でなければいけませんか。

いいえ。RTSP でストリームを出せるIPカメラであればメーカーを問いません。USB カメラ、MIPI CSI カメラ、ローカルの動画ファイルも入力にできます。

自分たちで学習したモデルを載せられますか。

載せられます。ONNX 形式のモデル、TensorRT のエンジン、PyTorch や Ultralytics の学習済みモデルが動きます。DeepStream のパイプラインを自作して組み込むこともできます。

解析結果はどのように取り出しますか。

MQTT または REST API での送信、本体へのローカル保存、HDMI 出力への重畳表示、DI/DO の接点連動、VMS への連携のいずれかです。併用もできます。

ストレージは別途必要ですか。

M.2 Key M(2280)のスロットが2本あり、128GB / 256GB / 512GB / 1TB から選べます。オプションの I/O 拡張ボードを足すと NVMe を2本・合計 2TB まで搭載できます。

動作温度の記載が資料によって違うようですが。

公式データシートは -25〜60℃(保存 -40〜85℃)、公式製品ページの見出しには -20〜50℃ の表記があります。当社では保守的に見て、高温になる現場では発注前に CamThink へ保証値を確認したうえでご回答しています。

日本語の資料はありますか。

CamThink の公式ドキュメント(Wiki・データシート)は現時点で英語と中国語のみです。日本語の技術資料・設定手順は当社でご用意します。

メーカー資料・ダウンロード

詳細仕様

型番とAI性能

NG4510Jetson Orin Nano 4GB / 20 TOPS(Super 34 INT8 TOPS)/ LPDDR5 4GB・64bit・34GB/s
NG4511Jetson Orin Nano 8GB / 40 TOPS(Super 67 INT8 TOPS)/ LPDDR5 8GB・51GB/s
NG4520Jetson Orin NX 8GB / 70 TOPS(Super 117 INT8 TOPS)/ LPDDR5 8GB・128bit・102GB/s
NG4521Jetson Orin NX 16GB / 100 TOPS(Super 157 INT8 TOPS)/ LPDDR5 16GB・128bit・102GB/s
Super モードとはNVIDIA が JetPack 6.x 以降で開放した高クロック動作。同じモジュールのまま INT8 の演算性能が上がる代わりに消費電力と発熱が増える

演算部

GPUNVIDIA CUDA コア 最大1024基・Tensor コア 32基(NG4510 のみ 512基・16基)
CPUArm Cortex-A78AE(64bit)6コアまたは8コア。型番により異なる
メモリLPDDR5 4GB / 8GB / 16GB
メモリ帯域34 / 51 / 102 GB/s(型番による。Orin NX 8GB・16GB が 102GB/s)
モジュール搭載方式260ピン SO-DIMM ソケット(Jetson モジュールを挿す構造)

ストレージ・保守

SSD(1本目)M.2 Key M 2280 / PCIe x4
SSD(2本目)M.2 Key M 2280 / PCIe x1
SSD 容量128GB / 256GB / 512GB / 1TB から選択(オプション)
時計CR2032 のRTC用電池に対応
表示電源・Wi-Fi・4G・Ethernet の状態LED
デバッグUART ポート、USB-C 経由のデバッグ接続

外部インターフェース

EthernetRJ45 ×2(1000Mbps)
USB Type-AUSB 3.1 ×4
USB Type-CUSB 3.2 ×1
映像出力HDMI ×1(4K 出力)
音声3.5mm ジャック(マイク入力・L/R 出力)
アンテナSMA 端子 4〜6口(構成による。実機は WIFI-ANT ×2・LTE-ANT ×4 の6口)

制御 I/O

デジタル入力DI ×4(GND_DI ×4)
デジタル出力DO ×4(GND_DO ×4)
シリアルRS232 ×1 / RS485 ×1
CAN×1
補助電源出力DC 5V ×1

ボード上の拡張

カメラ直結MIPI CSI ×2(各4レーン)
セルラーM.2 Key B 2242/2252(4G / 5G モジュール用・SIM スロットあり)
Wi-Fi / BluetoothM.2 Key E 2230(Wi-Fi 6 / Bluetooth 5.0 モジュール用)
GPIO14ピン FFC、最大11本の GPIO(3.3V 出力)

電源・環境・外形

電源入力DC 12〜36V
最大消費電力120W(ピーク)
冷却ファンレス(金属筐体の自然放熱)
動作温度-25〜60℃(データシート)。公式製品ページの見出しには -20〜50℃ の表記もあり、保証値は発注時に確認します
保存温度-40〜85℃
湿度0〜90%(結露なきこと)
外形寸法160 × 125 × 75 mm
質量1.9 kg
取付卓上・壁面・DINレール
認証CE / FCC

ソフトウェア

OSLinux(Ubuntu と Jetson DevFlow が導入済み)
SDKNVIDIA JetPack 6.0 以降
GPU スタックCUDA / cuDNN / TensorRT(いずれも JetPack に同梱)
映像解析NVIDIA DeepStream(GStreamer ベースのストリーム解析)
AI フレームワークTensorFlow / Keras / PyTorch / ONNX Runtime
モデルランタイムOllama / llama.cpp / vLLM / Ultralytics
コンテナDocker、NVIDIA のコンテナ運用に対応
開発ツールJupyterLab / jtop / SDK Manager

処理の流れ(公式データシートの記載)

入力RTSP ストリーム、USB カメラ、CSI カメラ、ローカルの動画ファイル、センサー I/O
前処理GStreamer パイプラインでのデコード・リサイズ・バッチ化・フォーマット変換
推論CUDA / TensorRT / DeepStream / ONNX Runtime / PyTorch / Ultralytics
後処理検出枠、分類ラベル、追跡ID、イベントのメタデータ
出力MQTT または API 送信、ローカル保存、画面への重畳、DI/DO 連動、VMS への連携

I/O 拡張ボード(オプション)

NVMe SSD2本(合計 2TB まで)
M.2 スロット4G / 5G、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0 用
映像出力HDMI ×2(産業用の高解像度モニタ向け)
オプションRTC / PoE。積み重ねての設置に対応
互換性Jetson SOX K-Centric のドキュメントに準拠

日本での導入にあたって

技適(日本)未取得。CamThink が取得しているのは CE / FCC です。日本国内で Wi-Fi・Bluetooth・4G/5G を電波として出すには技適(工事設計認証)が必要になるため、当社は無線モジュールを搭載しない(または無線機能を無効にした)有線LAN構成でご提案しています。この構成であれば電波を発射しないため技適の対象になりません
PSE(電気用品安全法)本体の入力は DC 12〜36V です。AC アダプタを使う場合は、当社が国内で PSE 適合品を手配します
資料の言語CamThink の公式ドキュメント(Wiki・データシート)は現時点で英語と中国語のみです。日本語の技術資料は当社でご用意します

型番一覧(4 種)

型番仕様
NG4510Jetson Orin Nano 4GB / 20 TOPS
NG4511Jetson Orin Nano 8GB / 40 TOPS
NG4520Jetson Orin NX 8GB / 70 TOPS
NG4521Jetson Orin NX 16GB / 100 TOPS

📄 データシート(メーカー公式・英語) ↗

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